人気ブログランキング | 話題のタグを見る

一年ぶりの飛島

 毎年の恒例行事になっている一泊二日の飛島研修。仕事ではなく、休暇を取って農道の側溝掃除のボランティアなどをしているもので、今回は14名が参加。直前まで出航が危ぶまれたが、1時間前に出航が決定。波は1.5〜2mで、予想どおりかなり揺れた。小学生もたくさん乗船していて、はじめは賑やかだったがしだいに静かになった…。

 今はトビウオ漁が最盛期。昨年は不漁だったが、今年はまずまずだという。港から旅館まで歩いていると、トビウオを焼く香ばしい香りが漂い、飛島に来たという実感が沸く。宿に荷物を下ろし「しまかへ」で昼食。ランチメニューは豊富で何を食べるか迷うほど。われわれも含めてお客さんは多く、一人で切り盛りしているので大変そうだった。

 午後は目的の側溝掃除。厚く泥が溜まっていたり草が繁茂している場所はかなり苦戦したが、無理せずにできる範囲で2時間ほど作業した。その後みんなで荒崎へ。今はトビシマカンゾウが花盛りで、その向こうに御積島と烏帽子群島。潮溜まりにオタマジャクシがいる!との声に疑いながら見にいくと、たしかにオタマジャクシが元気に泳いでいた。海岸線から遠い場所なので、塩水ではなく淡水なのかも…と一人が水をなめてみると、塩辛くなかったそうだ。

 宿の夕食はこの時期ならではのトビウオの刺身と卵の煮付け、イカ刺し、メバルの煮付け、サザエのつぼ焼き、もずく酢…など。ほかに、マグロの刺身もどーんと出され、ビールも進む進む…。夕食後、二人だけで「しまかへ」へ行き、トビウオのアンチョビピザをつまみに静かに飲んだ。

 翌朝は一人で海岸沿いを歩き、鼻戸崎展望台へ。寺島とその向こうの鳥海山を眺めていると、キィキィーと甲高い鳴き声が聞こえるので、上を見たらハヤブサのつがいがしだいに高度を下げて威嚇してきた。子育て中で警戒しているのかと思い、早々に退散。巨木の森を経て農免農道を歩き、宿に戻る。途中、一緒に来た仲間の一人(駅伝選手)から追い抜かれた(ちなみに、彼は昨日の夕方に島を一周、今朝は二周したらしい…)。
 
 朝食後はみんなで、小松浜から賽の河原、明神の社を見て、柏木山へ。もう少し島にいたかったが、午後から用事もあるので、1便で島を離れる。船上からも鳥海山がすっきりと見えて、しだいに形を変えていく。飛島の夏はようやく始まったばかり。これからが本番だ。


一年ぶりの飛島_c0163244_06521957.jpg
飛島・勝浦港に停泊中の「とびしま」

一年ぶりの飛島_c0163244_06525678.jpg
トビウオ干し

一年ぶりの飛島_c0163244_06523898.jpg
豪華な夕食

一年ぶりの飛島_c0163244_06514829.jpg
寺島と鳥海山

一年ぶりの飛島_c0163244_06522970.jpg
威嚇するハヤブサ

一年ぶりの飛島_c0163244_06521043.jpg
小松浜と柏木山



by my-shonai | 2018-06-24 23:59 |  

<< 大鳥の四日間 白糸の滝ライトアップ >>